大阪の病院 クラスター発生で運用病床超えるコロナ患者を治療
02月09日 12時03分

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、新型コロナの軽症・中等症患者を受け入れている大阪市内の病院では、患者と職員あわせて70人のクラスターが発生し、新型コロナ用の病床を超える人数の患者を治療する事態となっています。

大阪・此花区の大阪暁明館病院は、軽症・中等症患者19床の病床を運用しています。
先月下旬、入院患者3人が新型コロナに感染していることがわかり、院内を調べたところ、9日までに患者40人、職員30人のあわせて70人の感染が確認されクラスターが発生していることがわかりました。
人手が足りないため病院では先月27日から夜間の一般救急の受け入れを一時停止しています。
もともと入院していた患者は退院できないため、新型コロナ患者用の病床に移して対応しました。
この結果、新型コロナ用の病床が足りなくなり、臨時の病棟を作るなどして現在は30床まで増やしています。
病院では、クラスターの影響で院外から新たな新型コロナの患者の受け入れが難しい状況だということです。
大阪暁明館病院の西岡崇浩 事務長は、「感染対策を徹底していたつもりだがウイルスの感染力が我々の常識よりも強くなっていると考えざるをえない。一刻も早く院内の状況を正常化させ、再びコロナ患者の受け入れを進めたい」と話しています。


https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220209/2000057587.html