2022年02月11日

兵庫県の斎藤元彦知事が就任して半年以上が経過した。
「県政の刷新」を訴えて当選した斎藤知事の仕事ぶりを、半年ちょっとで検証するのは酷かもしれない。
だが、知事選で支援した県議はツイッターで「できるヤツは最初の半年で実現の道筋をつける」と記している。
果たして、斎藤知事は「できる知事」なのか。折々の発言と共に振り返りたい。




■肝いり「センチュリー解約」を即実行

「私は乗るつもりはありません。できれば機能性のある車。ワンボックスに変えたいなあと思ってます」(去年7月19日・当選翌日)

知事選で繰り返し訴えた公用車問題。2019年に「レクサス」から最高級車「センチュリー」に格上げしてリース料が高騰し、前知事が批判を浴びていた。斎藤知事はセンチュリーには一度も乗らず、職員移動用のワンボックス車を使う徹底ぶりだった。

センチュリーは就任後1カ月あまりの9月7日に解約。次の公用車には、他府県でも採用が増えている高級ワンボックス車「アルファード」を選んだ。リースの違約金を支払っても、5年間で1台約700万円の経費節減になるという。肝いり政策らしいスピード感を見せた。




■コロナ公約は即断念…見えた稚拙さ

「着任して現場の実情を聞くと、そう簡単にはいかないっていう面があるんだなあと」(去年8月30日・定例会見)

ところが、新型コロナウイルス関連の選挙公約は、あっという間に「なかったこと」にされた。選挙公報のトップに書いた政策は「重症病床の倍増」だったが、1ヵ月足らずで断念。ワクチン接種が進み重症者が自然減少したため、世論は忘れてくれた。また、ワクチンについては「全ての医療機関で接種可能にする」と訴えたが、これもいつの間にか忘れ去られている。

行政経験のない新人の選挙戦では、非現実的な政策を訴えることがよくある。だが、斎藤知事は総務省から大阪府に出向していた「行政のプロ」だ。県政をよく知るはずの県議らの支援も受けた。その割には、公約が稚拙だったと言わざるを得ない。





■自らのアイデアで保健所の業務軽減
     ===== 後略 =====
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