中国残留邦人2世も苦しい生活 アンケート調査結果を発表

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukuoka/20220215/5010014877.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

終戦後の混乱で中国に取り残された日本人は中国残留邦人と呼ばれています。
その子どもたちである2世も日本に移り住んだ後、苦しい生活を送っている実態がアンケート調査で分かりました。

日中友好協会の福岡県連合会などは、記者会見を開き、中国残留邦人2世の生活実態について
調べるため去年8月から12月にかけて行ったアンケート調査の結果を発表しました。
調査では、福岡や東京、大阪など全国18の都府県で暮らす286人から回答を得ました。
その結果、2世の62%が生活保護を受給したことがあることが分かり、
来日後、苦しい生活を送っている実態が明らかになりました。

また、来日した理由については、「帰国した1世の親の世話をするため」が最も多く55%でした。

さらに、30代以上になってから来日した2世のほとんどが今も日本語を
十分に習得できていないということで、日本社会にどう溶け込むかも課題として残っています。

記者会見に参加した中国残留邦人2世の小島北天さん(74)は「年金は少なく
腰やひざが痛くて仕事を続けるのも難しいです。日本の社会に調和できず、心身ともに苦しいです」
と話していました。

日中友好協会の福岡県連合会などは、2世への経済的な支援を求める請願書を
ことし4月にも国会に提出する予定です。

02/15 17:37