岸信夫防衛相は16日の衆院予算委員会分科会で、政府が保有の是非を検討する「敵基地攻撃能力」をめぐり、自衛隊機が相手領空内に入り、軍事拠点を爆撃する選択肢について「排除しない」との認識を示した。

自衛隊の戦闘機が相手領空内で爆撃する手法の是非に関し、立憲民主党の長妻昭氏の質問に答えた。国民を守るため他に適当な手段がなく、必要最小限度の実力行使にとどまるといった自衛権発動の要件を満たすことが前提とも説明した。

岸氏は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や長距離戦略爆撃機、攻撃型空母など相手国を壊滅的に破壊する「攻撃的兵器」は保有しないとの従来の政府姿勢も重ねて強調した。

産経新聞 2022/2/16 12:55
https://www.sankei.com/article/20220216-45IIOXYEEZNQBD7VN2OOPGPJEM/