大槌町 条例を公布せず税金などを徴収 町長が謝罪

http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20220216/6040013433.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

大槌町で、およそ1年半にわたって議決された条例などを公布する手続きを怠り、
法的効力が発生していない条例などに基づいて税金などの徴収を行っていたことがわかりました。

大槌町によりますと、おととし4月から去年9月までのおよそ1年半の間、
議会で議決された条例46件と町長が決裁した規則36件の公布の手続きを行っていなかったということです。

大槌町では、条例や規則は、前文と町長の署名が入った文書が町役場前の
公告板に掲示することで公布され、法的効力が発生します。
しかし、担当職員が仕組みを理解しておらず、署名を行う町長が去年9月に気づき、発覚したということです。

中には、介護保険や町税の改正に関する条例などが含まれ、大槌町はこの間、
法的効力がない状態で、保険料や税金の引き上げや引き下げを行っていたことになります。

また、本来、議長から送付を受けた日から、20日以内に公布の手続きを行う必要がありましたが、
町は行政運営上の混乱を避けるため、適切な時期に公布されたものとして取り扱うとしています。

平野公三町長は「組織の構造的な問題から生じたものだと考えている。
人事制度の改革を行って職員の育成を図り、再発防止に取り組みたい」と謝罪しました。

02/16 06:38