パソナグループが「淡路市夢舞台サスティナブル・パーク」で計画する事業の完成イメージ図(兵庫県淡路市提供)
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淡路島北東部の兵庫県淡路市夢舞台にある「淡路市夢舞台サスティナブル・パーク」内の用地約7万4千平方メートルについて、同市と県企業庁は16日、売却先がパソナグループに決まったと発表した。売却価格は計27億円で、東京から淡路島への本社機能の移転を進めている同社が「淡路本社」を建設するほか、ホテルやレストランなどを備える観光とビジネスを融合させた事業を展開する計画。大阪・関西万博が開かれる令和7(2025)年4月にオープンする予定という。

市などによると、用地売却に向けて企業を募集したところ、パソナを含む2者が応募。市や県などでつくるプロポーザル候補者選定審議会で交流人口の創出や地域活力の向上、建築・デザイン・環境、価格などを総合的に判断した結果、パソナへの売却が決まった。

売却する土地は淡路市が所有する5万5480平方メートルと県企業庁の1万8870平方メートルの計7万4350平方メートル。今月8日に仮契約を結び、3月に淡路市議会の議決を経て本契約を結ぶ予定。

市によると、パソナが提案した事業計画は、4階建ての「淡路本社」を建てて社員の移住と地元雇用を進める。このほか、多目的イベントホール(座席2600席)やホテル(客室44室)、世界各国の料理を提供するレストランなども建設。未来都市空間の創出に向けては自動運転や「空飛ぶクルマ」の実証実験誘致を目指すという。

計画では、今年4月から5年7月までに設計や開発申請などを行い、5年8月に建設工事を開始。7年4月のオープンを目指す。同社は「淡路本社」について「登記簿上の本社は東京で、大阪本社と同様に淡路島のオフィスを淡路本社と表記している」と説明。その上で「地元淡路島の発展に貢献していきたい」とした。

淡路市の門康彦市長は「要望していたパソナの淡路本社が実現する。これを機にパソナに続く大手企業の誘致にもつながれば」と期待を込めた。

2/16(水) 18:05配信
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