接種対象ではない乳児を守る有効策か

妊娠中の女性は子どものためにもワクチン接種を──米当局が呼びかける理由


米国疾病対策予防センター(CDC)は、妊娠中の女性が新型コロナウイルスのmRNAワクチンを接種することで、
「生後6ヵ月以内の乳児が新型コロナウイルスにより入院するリスクは平均61%低減される」という研究結果を発表した。米メディア「NPR」などが報じている。

CDCで乳幼児の研究・予防部門の責任者を務めるダナ・デルマン博士は「妊婦のワクチン接種は子供を守る重要な手段」と語る。
米国では4歳以下に認可された新型コロナウイルスのワクチンはまだない。

研究では、2021年7月1日から2022年1月17日までに入院した乳児379人を調査。
うち半分が新型コロナウイルスによる入院で、ほかの疾患が原因で入院した乳児を対称群として比較した。

結果、新型コロナウイルスが原因で入院した乳児の母親のうち、84%がワクチン未接種だった。

米「タイム」紙も、CDCの発表を報道。母親が妊娠21週目までに接種を済ませると、新型コロナウイルスによる入院リスクは80%低く、
20週目までに接種した場合は32%に留まるという。

しかし、CDCは妊娠後期のワクチン接種を推奨しているわけではない。
デルマンは記者会見にて「妊娠中の新型コロナウイルス感染は重症化リスクが高い。できるだけ早い時期に予防することが望ましい」と述べている。
https://courrier.jp/news/archives/279096/#:~:text=%E6%9C%AA%E6%8E%A5%E7%A8%AE