北京冬季五輪は主に三つのエリアが会場だ。北京中心部から河北省張家口への移動は、高速鉄道を利用する。時速350キロで、車内の静音に技術の高さがうかがえる。約180キロ離れた張家口に50分で着く。

 正式名は「京張高速鉄道」。事前に専用アプリで座席を予約し、メインメディアセンターからバスで約30分の清河駅に向かう。改札はQRコードで通過。「バブル方式」を順守するため、一般とは隔離された特別車両に乗る。車内には2、3列のシートやテーブル席も。発車から数十分で、牧場がある農村や山岳地域を窓から眺めることができる。都市部からは想像できない景色が興味を引く。

 車内は快適だが、バスや乗り換えを含めると、往復5時間超もかかる時がある。バイアスロンやハーフパイプが行われる張家口は、手足の指先がしびれるほどの極寒。帰りの車内はぐったりとした人が多い。

山形新聞 2022/2/16 20:41
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