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JR九州が、今秋予定している西九州新幹線(武雄温泉−長崎)の開業日を9月23日とする方向で
最終調整していることが17日、分かった。国などとの調整を経て、近く発表する。
開業時期をできるだけ早めることで「新幹線効果」を最大限取り込み、新型コロナウイルス禍で落ち込む
観光業の復興につなげる。

開業日を巡っては、秋の台風シーズンと重なることから、10月とする案もあった。
ただ、沿線の佐賀、長崎両県とJRグループ6社が同月から大型観光キャンペーンを予定。
ほかにも観光イベントが相次ぐことを踏まえ、9月下旬の3連休初日に決めたとみられる。

JR九州は昨年4月、フル規格で整備が進む武雄温泉−長崎の路線名を西九州新幹線にすると発表。
JR東海が開発した「N700S」がベースの新車両「かもめ」を投入する。

同区間を含む「九州新幹線西九州(長崎)ルート」のうち、新鳥栖−武雄温泉に関しては、
整備方式が決まっておらず、ルートも未定となっている。

このため、博多−武雄温泉間に在来線の特急「リレーかもめ」を投入し、
武雄温泉駅で在来線と新幹線を乗り換える「リレー方式」を採用。
博多−長崎の所要時間は30分ほど短縮され、最速約1時間20分になるという。

西九州新幹線は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構による工事が間もなく完了。
JR九州は施設が引き渡された後、開業までの数カ月間で新幹線車両による試運転や乗務員の訓練を実施する。

西九州新幹線「かもめ」西九州新幹線のルート
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