アメリカの保健当局は、COVID-19は「もはや危機ではない」と言える時が近づいていると指摘している。

ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官、ジェフ・ザイエンツ(Jeff Zients)は2022年2月16日の記者会見で次のように述べた。

「我々は国として、COVID-19が危機とは言えない時期に向かって力強く前進しているのは明らかだ」

ただし、「感染者および入院者の数は減ってきてはいるものの、依然として高い水準のままだ」とザイエンツは述べている。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の所長、ロシェル・ワレンスキー(Rochelle Walensky)博士は、オミクロン株の感染者は減少していると述べた。

「我々は皆、行く先について、慎重ながらも楽観視している」

アメリカでは最近1週間の感染者数は1日平均約14万7000人で前週に比べて約40%減、入院者数は約28%減の9500人となっている、とワレンスキーは述べた。

アメリカでは、2021年12月1日に感染力の強いオミクロン変異株の感染者が初めて認められた後、感染者数が急増した。
1月中旬までは、1日平均80万人以上の感染者が報告されていたことをCDCのデータは示している。

だが、感染者数が多いにもかかわらず、入院者数と死亡率が比較的少なく、専門家はオミクロン株はこれまでの変異株に比べて致命的でないようだと話している。

感染者数と入院者数の減少を踏まえ、マスクの着用を含むすべてのガイダンスが見直されているところだ、とワレンスキーは2月16日に述べた。

「我々は皆、このパンデミックを、そして、この2年間暮らしを変えざるを得なかったことを乗り越えたいと思っている」とワレンスキーは述べた。
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