ウクライナ侵攻後、初めてロシアとウクライナの代表団による会談が行われ、協議を継続することで合意しました。こうした中、アメリカのバイデン政権は、ロシア軍がウクライナの首都キエフを数日以内に包囲しようとしていて、作戦がより攻撃的になるおそれがあると分析しています。

国防総省高官は、ウクライナ軍は善戦しているものの、「プーチン大統領にはまだ、使える戦力がかなりある」と警戒感を示しています。

国防総省高官によりますと、これまでにロシア軍の75%が、ウクライナ国内に侵攻、数日以内にキエフを包囲しようとしています。ただ、ロシア軍は苦戦にいらだちを募らせていて、より攻撃的になるおそれがあるとしています。

こうした中、バイデン大統領は28日、プーチン大統領が核戦力を念頭にロシア軍の戦力を特別警戒態勢にするよう命じたことを受け、記者団から「核戦争を懸念すべきか」と問われましたが、「ノー」と答え、否定しました。

ホワイトハウスのサキ報道官は、「核戦争に勝者はいない」と警告しています。

サキ大統領報道官「米露は長年、核兵器の使用は壊滅的な結果をもたらすとの認識で一致してきた」

バイデン大統領は、日本時間の2日午前に内政・外交の方針を示す一般教書演説を行います。

政府高官によると、演説では「ロシアの侵略に立ち向かうために、世界を結集する取り組み」を訴える見通しです。

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