4min2022.3.1
イラクやシリアなら戦争が起きて当然なのか
「私たちみたいな青い瞳の金髪の人々が攻撃されるなんて」 ウクライナ報道に見える“人種差別”

ワシントン・ポスト(米国)
Text by Sarah Ellison and Travis M. Andrews

中東ではない「文明化された国」で

ロシアによるウクライナ侵攻は世界を震撼させ、各国メディアはウクライナ一色になった。だがその報じ方に、「不快なトーン」が混じっていると指摘する声も上がっている。

それは、ウクライナをイラクやアフガニスタンなどの中東と比べたうえで、より「文明化された国」という文脈に落とし込もうとするものだ。

米「CBSニュース」のベテラン戦争特派員チャーリー・ダガタは2月25日、ウクライナの首都キエフからこうリポートした。

「ウクライナは、失礼ながら紛争が何十年も続くイラクやアフガニスタンとは違います。ここは比較的文明化した、比較的ヨーロッパ的な国なのです。慎重に言葉を選ぶ必要はありますが、ここはこんなことが起こるなんて想像できなかった場所なのです」

この発言は物議を醸し、ダガタは翌日、謝罪文を出した。「言葉の選択がお粗末」だったことを後悔している、と。

ウクライナの苦境を伝えるにあたり不快な比較をしている記者やコメンテーターは他にも多くいる。

キエフの駅からリポートした英「ITVニュース」の特派員ルーシー・ワトソンは、ウクライナの人々に「思いも寄らぬこと」が起きたと伝えた。「ここは第三世界の途上国ではありません。ここはヨーロッパなのです」

同じように英「BBC」の番組では、ウクライナの元次長検事デビッド・サクヴァレリゼが、自国の被害を前に「青い目と金髪のヨーロッパ人が、子供たちが殺されているのです」と語った。

イギリス人で元欧州議会議員のダニエル・ハナンは、英紙「テレグラフ」に寄稿し、攻撃を受けているウクライナ人についてこう記した。

「彼らは私たちにそっくりだ。ゆえに、いま起きていることがたまらなく衝撃的だ。戦争とはもはや貧困にあえぐ遠く離れた場所に暮らす人々の身に降りかかるものではなく、どこにでも起こり得るのだ」

戦争報道に潜む「カジュアルなレイシズム」
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://courrier.jp/news/archives/280503/

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