ユージン・カスペルスキーCEO(@e_kaspersky)のTwitterアカウント
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20220302-00000087-zdn_n-000-2-view.jpg

 露カスペルスキーのユージン・カスペルスキーCEO(@e_kaspersky)は3月1日(現地時間)、ロシアのウクライナ侵攻について「戦争は良いものではない」とTwitter上で表明した。

 「私たちは、ウクライナの現状解決に向けた交渉が始まったことを歓迎し、それが停戦と和解につながることを期待する。私たちは、平和的な対話が紛争を解決するための唯一の手段であると信じている。戦争は誰にとっても良いものではない」

 「世界の他の国々と同様、私たちも今回の出来事に関してショックを受けている。このような状況下で私たちにできることは、私たちの製品とサービスを世界中で滞りなく機能させることだ」

 これらのツイートに対しTwitterユーザーは「和解とは何を意味するのか」や「カスペルスキー製品はアンインストールする」などと反応するなど、否定的な声が多く見られた。

 ロシアのプーチン大統領がウクライナに対し軍事作戦の実施を発表した2月24日以降、Twitterでは「カスペルスキーの製品を使っていても問題ないのだろうか」と、同社製品の使用について疑問視する声が相次いでいる。

3/2(水) 13:23配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/288203518393120b167236003d1ea41409280826

ロシアの首都モスクワに本社を構えるセキュリティ企業・カスペルスキーの創設者であるユージン・カスペルスキーCEOがTwitterで、「ウクライナの停戦交渉を歓迎する」という声明を発表しました。

(中略)

カスペルスキーCEOは2022年3月1日に「私たちは、ウクライナの現状を解決するための交渉の開始を歓迎し、停戦と和解につながることを期待しています。私たちは、平和的な対話が戦いを解決するための唯一の可能な手段であると信じています。戦争は誰にとっても良いものではありません」とツイートしました。

さらにカスペルスキーCEOは「今回の出来事について、私たちは世界中の人々と同様にショックを受けています。このような状況において私たちにできることは、私たちの製品やサービスを世界中に、継続的に提供することです」と述べました。

カスペルスキーはロシアで最も有名な企業の1つで、カスペルスキーの開発するセキュリティソフトは世界中で使われており、ウイルスやマルウェアの研究も積極的に行っています。しかし、世界中にランサムウェアやマルウェアをばらまいているハッカーグループの中にはロシア政府にバックアップされているものがあり、セキュリティ企業であるカスペルスキーもロシア政府と癒着しているのではないかと懸念する声も存在しています。

実際に2017年には、アメリカ政府機関でのカスペルスキー製品の使用が禁じられました。なお、カスペルスキーのセキュリティ研究所は、ロシア政府関連のハッカーグループについても定期的に報告を挙げています。

海外メディアのMotherboardはこのカスペルスキーCEOのツイートについて、「ロシアがウクライナに侵攻して以来のカスペルスキーの立場をまとめたもの」と述べ、「これまでの沈黙や傍観は戦争に対して中立であろうとするカスペルスキーの姿勢を示している」と評価しています。

2022年03月02日 11時05分
https://gigazine.net/news/20220302-kaspersky-ukraine-war-neutrality/