田川市で2018年、当時1歳の三男に適切な治療を受けさせず死なせたとして両親が逮捕・起訴された事件です。母親の裁判員裁判が7日開かれ、検察側が懲役12年を求刑しました。

起訴状などによりますと、常慶藍被告(27)は夫の雅則被告(26)と共謀の上、三男の唯雅ちゃんに適切な治療を受けさせず、衰弱による肺感染症で死なせた罪に問われています。

夫の雅則被告は、エアガンを連射し唯雅ちゃんにけがをさせた罪にも問われています。

これまでの公判で、唯雅ちゃんは重度の低栄養状態にあり、31カ所の骨折と71カ所もの傷があったことが明らかになっています。

一方、藍被告には知的障がいがあり、検査の結果精神年齢12歳程度のIQ58とされました。

6日の論告求刑公判で、検察側は「衰弱は、通常親であれば容易に気づくことができた」などとして懲役12年を求刑。

弁護側は、知的障がいから「衰弱に気づけなかった」などとして無罪を主張しました。

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