米国がベネズエラに提案 ロシア産に代わる原油供給
2022年3月9日, 23:29 (更新: 2022年3月9日, 23:31)

米国政府はベネズエラに対し、同国政府の原油販売を禁止する米国の制裁を緩和することと引き換えに、ロシア産原油の供給をベネズエラ産の輸入に切り替えることを提案した。情報筋を引用しロイター通信が報じた。
これに先立ち、ジョー・バイデン大統領は米国へのロシア産原油の輸入を禁止した。米国は、原油および天然ガス供給での混乱を補うため新たな供給元を探し始めた。そうした中、米国の高官らは、数年ぶりに2国間協議を開催するため、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領と同国の首都で会談を行った。
ベネズエラは2019年以降、米国から原油に関する制裁を受けている。報道によれば、米国はベネズエラの高官らに対し、さまざまな米国の制裁の緩和は、ベネズエラが原油供給を行うかどうかにかかっていると述べたとされる。ベネズエラで操業中の米国唯一の石油生産会社シェブロンは、取引が成立した場合、初の受益者となる可能性がある。
ある情報筋によれば、米国政府が制裁緩和を決定した場合、シェブロン社はベネズエラでの生産を部分的に再開し、ロシア製原油に代え、メキシコ湾沿岸の自社または他社の石油精製所への輸出を再開する可能性があるという。昨年のベネズエラでの原油採掘は平均で日量63万6000バレルだった。

西側諸国は一極世界の確立と国連における覇権目指している=ベネズエラ大統領
https://jp.sputniknews.com/20220304/10299056.html
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、国営放送VTVテレビ VTVに出演した中で、欧米諸国は一極世界の確立と国連における覇権を目指していると述べ、欧米は第二次世界大戦後に構築された世界の安全保障体制の崩壊に対する責任があると主張した。
マドゥロ大統領は、「覇権を目指しているのは他でもない欧米諸国であり、我々はこれまでにもそのことを世界各国に訴えてきた。欧米諸国は新たな一極世界を確立しようとしており、自らの利益に敵うよう、国連および国連関連組織で主導権を握ろうとしている」と述べた。
また世界で起こっていることに対する責任は米国と欧州諸国にあるとし、ロシアに対する攻撃後の世界秩序において、欧米はあらゆる民族を従わせようとする可能性があるとも指摘した。

「反米左派」ベネズエラ、マドゥロ大統領がプーチン氏に「強い支持」伝える
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220302-OYT1T50089/


ロシアは世界の安定したエネルギー安全保障の保証 露大統領府報道官
https://jp.sputniknews.com/20220309/10330091.html

ロシア産原油禁輸なら価格は300ドル超えるだろう=露副首相
https://jp.sputniknews.com/20220308/10321219.html

欧州ガス先物が一時3900ドルに接近 史上最高価格に
https://jp.sputniknews.com/20220307/3900-10318842.html