緊迫するウクライナ情勢をめぐり、ロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相が10日午前(日本時間夕)、ロシアの侵攻後初めての直接会談を行った。市民の犠牲が後を絶たぬなか、停戦への道筋をつけられるかに注目が集まったが、大きな進展はなかった模様だ。

 会談はロシアとウクライナの仲介に積極的な姿勢を見せてきたトルコのチャブシュオール外相が同席し、同国南部アンタルヤで開催された。アナトリア通信が配信した動画では、コの字型のテーブルでチャブシュオール氏をはさみ、ラブロフ氏とクレバ氏が向かい合った。

 ロイター通信によると、会談後に記者会見したクレバ氏は「ロシア側が要求しているのは降伏だ」としたほか、「停戦に向けた進展はなかった」と述べた。一方、ラブロフ氏も会見し、「西側がウクライナに対し、ロシアか西側かを選ぶことを迫ったことがこの紛争につながった」などと欧米批判を繰り広げ、「ウクライナに中立を望む」などと語った。

 チャブシュオール氏は3者会…(以下有料版で、残り393文字)

朝日新聞 2022/3/10 20:05
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