ウクライナ侵攻開始から16日目の11日、ロシア軍は攻撃対象の都市を拡大した。首都キーウ(ロシア語ではキエフ)への進軍も続けている。ロシア政府はシリアから志願兵を受け入れる方針を示した。一方で、侵攻を「戦争」と呼ぶことも禁止されているロシア国営メディアでは、政府方針を疑問視する意見が放送された。

首都制圧作戦の準備本格化か
米人工衛星会社マクサー・テクノロジーズは、首都キーウ北西の複数カ所で出火の様子を撮影したと発表した。ホストメルのアントノフ空港や、モシュンの住宅地で炎が見えるという。

同社は、モシュン各地で被弾の跡が確認できるとして、攻撃の被害が広範囲に広がっていると指摘した。

マクサー社によると、キーウ近郊に集まり停車していた長大なロシア軍車列は「ほとんどが分散し、再配備された」ことが衛星画像から分かるという。これはキーウ制圧作戦の再開ではないかと懸念されている。

長さ数十キロに及んだ車列は、キーウ北西のアントノフ空港近くに長くとどまっていたが、その一部は空港周辺の町村に移動。ほかはさらに北へ移動し、砲撃が開始できる態勢にあるという。

(中略)

こうした中でロシアのウラジーミル・プーチン大統領は11日、連邦安全保障会議で、ウクライナ東部でロシアが支援する武装勢力と共に戦いたい外国志願兵がいるなら、受け入れると発言。「(ウクライナ東部)ドンバスの人々を助けたいと志願している人がいるなら、しかも無償でいいならなおさら、我々と途中で合流して紛争地帯に行く手助けをしよう」と述べた。

セルゲイ・ショイグ国防相は、ロシア軍と共に戦う意欲のある志願兵が中東に1万6000人いると、会議で述べた。

これについてアメリカ政府関係者たちは、市街戦に優れたシリア兵が含まれるかもしれないと指摘。ただし、そうしたシリア兵は単なる「大砲のえじき」になるだけではないかと、有用性を疑問視する軍事アナリストたちもいる。

一方で、ウクライナ軍と共に戦うため、外国からの志願兵が次々とウクライナ入りしている。イギリス軍の元兵士や現役兵士も含まれる。

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https://www.bbc.com/japanese/60717640