※2022/3/16 21:30

【北京=三塚聖平】ロシアのウクライナへの軍事侵攻をめぐり、中国の政府系学者がプーチン露大統領と「早急に手を切るべき」と習近平指導部に訴える文章を16日までに国外で発表した。習指導部が対米共闘の思惑から接近したロシアの批判を避ける中、体制内から方針転換を求める異例の意見が波紋を広げている。

上海の共産党幹部養成機関に所属する政治学者の胡偉氏が、今月11日に国外のインターネットサイトで「ロシア・ウクライナ戦争のありうる結果と中国の選択」との題名で発表。胡氏は、中国の最高指導部への「検討と参考」のために書いた文章だとしている。

胡氏は、ロシアによる侵攻を「取り返しのつかない間違い」だと指摘。米欧の制裁の影響でロシアで政変が起きる可能性に触れたほか、ウクライナ問題を機に西側諸国が団結を増し、米国の指導的地位が回復するという見方を示した。

その上で、中国はプーチン氏と「早急に手を切る必要がある」と主張。習指導部は現在、ともに協力関係があるロシアとウクライナの間に立つ曖昧戦略をとるが、胡氏は「この立場はロシアの求めを満たせず、ウクライナやその支持者を怒らせ、多くの国と対立する側に立つ」と論じた。

続きは↓
産経ニュース: 中国政府系学者が「プーチン氏と手を切れ」と習指導部に求める異例の文書発表.
https://www.sankei.com/article/20220316-4XT6KC7KKBLY7JUA4NBHSN5IB4/