ウクライナ軍は18日、ロシアによる首都キエフへの攻撃に使われる主要な2ルートを封鎖したと述べ、首都防衛に関し楽観的な見方を示した。

ウクライナ軍幹部のオレクサンドル・フルゼビッチ准将によると、ロシア軍は首都制圧を目指しキエフを包囲する作戦とみられるが、
同市を南北に流れるドニエプル川の両側で足止めされている。

18日の時点で、ロシア軍は市の右岸から約70キロの位置にとどまっており、ロケット以外での攻撃は不可能な状況にある。
左岸でも進軍が止まっていて、主な攻撃手段を封じられた状態だという。

ロシア軍は、キエフ北東郊のブロバリ周辺と南東郊のボリスピルでの攻勢行動を断念。
ウクライナ軍は2つの防衛線を構築し、現在は遠方にある3つ目の防衛線の強化を進めているという。

巡航ミサイルの脅威については、キエフ周辺の防空システムは依然稼働しているものの、
市内上空で迎撃されたミサイルはやはり脅威だと認めた。キエフ市議会は先に、こうした事案で18日午前に1人が死亡したと発表していた。

ウクライナ西部のリビウでは18日午前、黒海上空の軍用機から発射された巡航ミサイル4発が航空機部品工場に着弾。
ほかにもミサイル2発が目標着弾前に防空システムによって迎撃された。

フルゼビッチ氏は黒海とベラルーシから発射されたミサイルは対応が難しいと認めつつも、
ミサイルが接近した時点で破壊する有効なシステムが開発されたと説明。現在は民間人への被害を最小限に抑えるシステムを開発中だとしている。
https://www.cnn.co.jp/world/35185116.html

障害物が置かれた道路の向こうで煙が立ち上るキエフの街
https://www.cnn.co.jp/storage/2022/03/19/044f950332d184d77de81e21d07c93b7/t/768/517/d/bea82f69-122d-42d6-acc0-a0800ddc0021.jpg