金融市場で「円安が進めば日本株が上昇する」との通説が崩れている。ロシアのウクライナ侵攻から3週間あまりで、円は対ドルで約4%(約4円)下落したのに対し、日経平均株価の上昇率は約1%(377円)にとどまる。円相場と日本株の値動きの連動性を示す相関係数が急低下している背景には、資源高と円安が重なって日本の輸入物価を一段と押し上げ、企業のコスト増につながるとの懸念がある。

日本経済新聞 2022年3月20日 2:00
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