ロシア国営RIAノーボスチ通信は、ロシア国防省がウクライナ南部マリウポリの市当局に対し、
現地時間の21日午前5時(日本時間同日正午)までに降伏するよう求めたと報じている。

同通信がロシア軍を指揮する国家防衛管理センターのトップ、ミジンツェフ上級大将の話として伝えたところによると、
国防省は現地時間午前10時までにマリウポリへの「人道回廊」を開通させると表明。ウクライナ政府に対し、同午前5時までにこの提案に書面で回答するよう求めた。

ミジンツェフ氏は、21日午前10時から正午までの間にウクライナ側と合意しているルートでの戦闘を停止し、
正午以降は同時に食料や医薬品、生活必需品を運ぶ人道支援の車列を通行させると述べた。

マリウポリがロシア軍に包囲され、絶え間ない爆撃を受けるなか、同市議会は19日、数千人の住民らがロシア領へ強制的に移送されたと訴えていた。

RIAノーボスチ通信によると、ミジンツェフ氏は市当局者らに対し、「何百人もの罪のない人々の死に責任を負うおぞましい悪党たちが、市の代表者を名乗っている」と主張。
地元市民か悪党か、どちらに味方するのかを選択する時だと迫った。さもなくば「これまで地元住民に卑劣な態度を取り、恐ろしい犯罪と挑発を企てたこと」
と合わせて報いを受けることになると警告し、軍事裁判はその中のほんの一部だと述べた。

同氏はまた、マリウポリから移送された6万人近い住民は現在、ロシアで「完全に安全な状態」にあると主張した。
https://www.cnn.co.jp/world/35185143.html