[東京 22日 ロイター]

鈴木俊一財務相は22日の記者会見で、為替市場の動きについて「為替の安定は重要で、急激な変動は望ましくない」との認識を示した。
円相場が一時1ドル=120円台と6年1カ月ぶりの円安水準となったことも含め、「為替市場の動向や日本経済への影響、これをしっかり注視していく」とも語った。

円安に伴う経済影響に関し鈴木財務相は「不用意な発言が何か影響を与えてもいけないので、発言は控えさせて頂いている」と断ったうえで、
一般論として「円安方向の動きによって輸出企業の収益は改善する」と述べた。

一方で「輸入物価の上昇を通じて企業や消費者の生活にも負担増になり得る。プラスとマイナス双方の影響があると思っている」との考えも併せて述べた。

物価高を巡って「為替の影響もあるが、それよりも原油をはじめとする世界的な原材料価格の上昇などが主な原因」とし、
先にまとめた激変緩和措置の拡充・強化などを通じ「国民生活への悪影響を最小限に抑えることが重要」と指摘した。

https://jp.reuters.com/article/idJPL3N2VP271