[ローマ 22日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、ロシアによるウクライナへの攻撃で、世界中の国々が飢饉に見舞われる恐れがあると述べ、ロシアに対抗するため一層の支援を要請した。

イタリア議会でのビデオ演説で、ロシア軍がウクライナの各都市を荒廃させ、市民を殺りくする中、国民は必死に生き延びようとしていると述べた上で、「ロシア軍にとって、ウクライナは欧州の門であり、そこに押し入ろうとしているが、野蛮な行為を許してはならない」と強調した。

さらに、戦争の影響はすでに世界の多くの地域に及んでいるとし、「最も恐ろしいのは、一部の国々に迫り来る飢饉だ。ウクライナはこれまで最大の食料輸出国の一角であったが、ロシアの砲撃の下でどうやって(作物の)種をまくことができるだろうか?」とただした。

レバノンやエジプト、イエメンなどの国々は近年ウクライナの小麦への依存度を高めている。ウクライナ戦争によって小麦の価格は急騰し、先月には50%上昇した。

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