米国防総省高官は22日、ウクライナに侵攻したロシア軍が前線で燃料や食料などの補給不足に悩まされ、
凍傷を負った兵士も出ているとの分析を明らかにした。

同高官は、ウクライナ軍が首都キエフ郊外の町を奪還したと発表したことに関し、事実確認を避けつつ、
ウクライナ軍がロシア軍に制圧された地域の一部奪還に向け攻勢に出ているとの見方を示した。

高官はまた、ウクライナ国内で展開中の戦闘部隊が当初投入した十数万人規模の兵力の9割を初めて下回ったとの分析を明らかにした。
露軍将兵の喪失と関連しているとみられる。

露軍の死者数について、サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は22日、数千人に上るとの見方を示した。

高官は、露軍が食料や燃料などの再補給を計画するものの実施に至っていないと指摘。
洋上の艦船の燃料や、精密誘導兵器などの武器や弾薬の在庫も不足し始めているという。

国防総省のカービー報道官は22日の記者会見で、露軍の輸送車列をウクライナ側が攻撃し、
露軍兵士らの士気低下、部隊間の連携不足、指揮統制の問題につながっていると指摘した。
https://www.sankei.com/article/20220323-FXBUN4ND5ROOVFUA7ZO64YKOWU/