※2022.03.27 Sun posted at 19:05  CNN

故ネルソン・マンデラ氏はかつて、西側がテロリストと見るキューバの故フィデロ・カストロ氏やパレスチナの故ヤセル・アラファト氏との関係を維持する理由を問われたとき、こう答えた。「彼らの敵が我々の敵のはずだと考えること」は誤りだと――。

この姿勢はロシアとウクライナの戦争に対するアフリカ諸国の一部の反応をおおむね象徴するものとなっている。アフリカ大陸の各地で、紛争の一方の当事者に肩入れすることで、自国の安全保障や外国投資、貿易に脅威が及ぶのをためらう国が多いように見える。

ガーナやナイジェリア、ケニアなど、ウクライナ市民や戦地を逃れる自国市民に対する攻撃を非難する国が多い一方で、一部のアフリカの重要国ははるかに抑制した対応を示している。 

英イングランドのヨーク大学准講師、レミ・アデコヤ氏は、アフリカには自国が微妙な立場にあり、代理戦争に巻き込まれたくないと考えている国があると指摘する。

「アフリカ諸国が不干渉の原則を維持し、東西間の代理戦争に巻き込まれるべきではないとの強い考え方がアフリカ外交には存在している。冷戦中に代理戦争に巻き込まれたいくつかの国の例があった」(アデコヤ氏)

ロシアのプーチン大統領を敵視しない姿勢を明確にした影響力の強い人物に、南アフリカのラマポーザ大統領がいる。17日の議会演説では「我々の姿勢は非常に明確だ。我々がロシアに対して敵対的な姿勢を取るべきだと主張する人々もいるが、我々が選んだアプローチは対話を行うべきと主張していくことだ」と述べた。

南アフリカは当初、ロシアにウクライナからの軍の即時撤退を求める声明を発表したが、その後戦争の責任について、北大西洋条約機構(NATO)が玄関先でウクライナ加盟を検討したことにあるとしている。ロシアはウクライナのNATO加盟に反対している。

ラマポーザ氏は「もしNATOが、東方への拡大がより大きな地域の不安定を招くとの内部の指導者や当局者からの長年にわたる警告に耳を傾けていれば、この戦争は回避できたはずだ」と語った。

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