日本政府の中国に対する途上国援助(ODA)の全ての事業が3月末で終了する。40年以上にわたって中国の発展を支えてきた一方、日中関係が冷え込む中で日本国内から厳しい目も向けられてきた。「助ける」時代が終わった後、中国とどうやって関係を築いていくべきなのか。

 窓から太陽光が差し込む部屋で、白衣を着た男性が、ベッドから立ち上がった半身不随の患者の骨盤を後ろから支え、ゆっくりと前後に動かす。

 北京にある中国リハビリテーション研究センター(CRRC)。1986年、日本側がODAの無償資金協力事業で33億8千万円を供与し、中国初の本格的リハビリ臨床研究施設として誕生した。3月、センターは朝日新聞のオンライン取材に応じ、施設内の様子を公開した。

 患者のケアに当たっていた男…(以下有料版で,残り2180文字)

朝日新聞 2022年3月31日 8時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQ3Y6TPYQ3SUHBI027.html?ref=tw_asahi