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スイス西部モントルーの一家5人が飛び降りたアパート(2022年3月24日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP

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スイス西部モントルーで、一家5人が飛び降りたアパートの脇に手向けられた花やキャンドル(2022年3月27日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP

【3月30日 AFP】スイスのモントルー(Montreux)で、陰謀論を信じていたフランス人家族5人が相次いでアパートから飛び降り死亡した事件をめぐり、警察は29日、一家心中として捜査を進めていると明らかにした。

5人は24日、レマン湖(Lake Geneva)を望むカジノ近くのアパートの7階から、約20メートル下に飛び降りた。父親(40)と母親(41)、娘(8)、母親の双子の姉妹が死亡。息子(15)は意識不明だが、容体は安定している。

ボー(Vaud)州の警察は、これまでの捜査から「第三者が介入した可能性は除外され、全員がバルコニーから一人ずつ飛び降りたことが示唆された」としている。家族は「社会から引きこもって」暮らしていたという。

捜査関係者によると、事件当日の午前6時15分に警官2人が、息子の(学校に行かずに家庭で教育する)ホームスクーリングについて父親に話を聞くためアパートを訪れた。誰かと尋ねる声はしたものの、それ以上の反応はなかったため警官は部屋には入らずアパートを後にした。

午前7時前に、5人は5分の間に一人ずつバルコニーから飛び降りた。

争った形跡はなく、バルコニーには踏み台もあったため、警察は5人が自ら飛び降りたとみている。

警察によると、新型コロナウイルスの流行以来、一家は陰謀論とサバイバリズムに強い関心を抱いていた。事実上、自給自足の生活を送り、自宅はほぼ食料の備蓄で埋まり、終末を乗り切る準備をしていたという。

母親の双子の姉妹だけが働きに出ていた。母親と娘は地元の自治体に登録されておらず、娘は学校にも通っていなかった。(c)AFP/Christophe VOGT

2022年3月30日 18:25
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