[31日 ロイター] - ロイター調査によると、2022年のロシアのインフレ率は23.7%に達し、同国の目標4%を大幅に上回り、1999年以来最も高くなる見通しだ。一方、西側の大規模な制裁措置により経済は09年以来の大幅なマイナス成長になるとみられる。
調査は3月下旬に15人のアナリストを対象に実施。2月下旬に緊急利上げを行ったロシア中央銀行は、4月29日の理事会で主要金利<RUCBIR=ECI>を20%に据え置く見込み。年末までには主要金利を16%に引き下げると予想されている。
1月下旬の調査では、22年のインフレ率は5.5%と予測されていた。
今回の調査では、ロシア経済は今年7.3%縮小する見通し。1月調査では2.5%のプラス成長が見込まれていた。
12カ月後のルーブルは1ドル=97.50ルーブルで取引されるとの見方が示された。ルーブルは3月10日の国内取引で120ルーブルの最安値を付け、31日時点では83.50ルーブル前後に回復している。<RUBUTSTN=MCX>