※2022/04/07 15:21読売

ロシアの軍事侵攻が続くウクライナ情勢を巡り、米国防総省高官は6日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)と北部チェルニヒウ周辺に集結していた露軍部隊が完全に撤退したとの分析を記者団に明らかにした。部隊は東部地域に再投入される可能性が高いとみており、ウクライナ政府は、東部の住民に即時避難を呼びかけた。

 高官によると、撤退した部隊は隣国ベラルーシに入ったほか、一部はロシアに戻っているという。高官は、東部に再投入するための補給や整備には「それほど長い時間はかからない」との見通しを示した。再投入されれば東部で攻撃がさらに激化する可能性があり、英BBCによると、ウクライナのイリナ・ベレシュチュク副首相は「(今後)戦火に見舞われ、死の脅威に直面する」として、住民に警戒と速やかな退避を訴えた。

 高官はまた、露軍が撤退した地域では、地雷が敷設された可能性があるといい、除去に一定の時間がかかるとの見方を示した。

 露軍が一時占拠したキーウ近郊ブチャでは民間人とみられる多数の遺体が見つかり、キーウ近郊ボロジャンカなど他の地域でも民間人の被害が次々と明らかになっている。

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