維新、改正案賛成から態度一転、月100万円の文通費「日割りだけ先行、同意しない」
2022年4月11日 21時31分

 国会議員に月100万円支給される文書通信交通滞在費(文通費)で、与野党の協議会が日割り支給に変更する法改正案をまとめたが、使途公開と未使用分の返還を先送りしたことについて、日本維新の会の藤田文武幹事長はツイッターで「使途公開と返還を今国会内に成立させる合意がなければ、日割りだけ先行させることに同意しない」との考えを示した。

 維新は協議会では改正案に賛成していた。しかし、副代表の吉村洋文大阪府知事は「名称と日割りで終わらせたらごまかし中のごまかしだ」とツイッターで批判。これを受け、馬場伸幸共同代表は「(日割りと使途公開、返還の)3点セットは譲らない」と強調した。
 与野党は、24日投開票の参院石川選挙区補欠選挙での当選議員への支給に間に合わせるため、日割り支給の法改正を急ぐ方針。
 協議会の寺田学事務局長(立憲民主党)は「使途と公開、返還の是非を会期中に『結論を得る』こと自体は全く変わらない」と説明しているが、今国会中に議論がまとまる見通しはない。
 立民は11日の執行役員会で改正案を了承したが、出席者からは使途公開などの議論を進めるように求める意見が出たという。共産党は法改正案に反対している。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/171087