JTBとエイチ・アイ・エス(HIS)は13日、コロナ禍で中止が続いていた米ハワイ行きのパック旅行を約2年ぶりに再開すると発表した。JTBは28日出発分から、HISは5月1日出発分からそれぞれ販売する。現地の感染状況が落ち着き、入国制限が緩和されたことを受けた措置。

政府は4月1日、海外渡航の指標となる感染症危険情報で、米国を「レベル3」(渡航中止勧告)から「レベル2」(不要不急の渡航自粛)に引き下げた。ワクチンの3回接種といった条件を満たせば、日本に帰国後も自宅待機が不要となるため、一定の需要が見込めると判断した。

ハワイ行きツアーはANAホールディングスや日本航空グループも月内に再開する。日本旅行業協会の高橋広行会長(JTB会長)は13日、「水際対策が緩和されれば、日本人のハワイ旅行需要は夏にもコロナ禍前(の水準)まで回復する」と述べ、1日1万人を上限とする入国者制限の撤廃を政府に求めていく考えを示した。

読売新聞2022/04/13 18:09
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220413-OYT1T50187/