※2022年4月16日 13:31 時事通信ニュース

 「投票するから電話番号を教えて」―。有権者が投票への見返りにさまざまな要求を迫るハラスメント「票ハラ」が、政治を志す女性や若者の障害となっている。内閣府は票ハラを防止するため、ドラマ仕立ての啓発動画を初めて制作し、12日から公開。地方議会の研修や政治家の後援会などで視聴してもらい、政治分野での男女共同参画推進につなげたい考えだ。

 動画は約35分で、投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。全国の地方議員から寄せられた1324件の事例を基に制作した。

 動画では、「1票でも多くの票を得たい」との女性候補者の弱みにつけ込むように、男性有権者が「大変だねえ」と街頭活動中の候補者の手をなで回したり、抱き付いたりする。

「激励するために握手やハグをしただけだ」などと行為を正当化する有権者に対し、「本人の意に反して、手や背中に接触したり、抱き付いたりする行為は、セクハラに当たり得る」とのテロップが画面に出る。

 内閣府が2020年度に行った調査によると、政治活動中に有権者や議員からハラスメントを受けた地方議員の割合は42.3%に上る。特に女性は57.6%が被害を経験しており、対策は喫緊の課題だ。

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