ロシア大統領府によると、プーチン大統領は18日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで、民間人殺害に関与した疑惑が指摘される軍部隊に「親衛隊」の称号を与えた。プーチン氏は「祖国と国益を守る軍事行動において、英雄的行為と勇気を示した」などと部隊の功績をたたえた。

 ブチャでは部隊の撤収後、4月中旬までに350人以上の民間人の遺体が見つかり、露軍による「戦争犯罪」の責任追及を求める声が国際的に高まった。
 プーチン政権には、称号を授与することで、民間人殺害について捜査を進める国際刑事裁判所(ICC)の動きへの反発を示し、侵攻を続ける露軍の士気を高める狙いがありそうだ。
 ウクライナ国防省は今月、ブチャで「戦争犯罪に直接関与した」として、この部隊の約2000人の名簿を公表した。

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