2022年04月17日

 地球上最強生物と言われるクマムシはなかなか死なないし、歩くことも泳ぐこともできる。だがその動きはゆっくりだ。

 いくら忍耐強いとは言え、長距離の移動はかなり時間がかかる。急いで遠くに行きたい時、彼らはどうするのだろう?

 最新の研究によると、クマムシは、カタツムリをタクシー代わりに乗り、遠くまで移動している可能性があるという。だが、ときにその代償は高くつく。カタツムリの粘液で命を落とす危険があるからだ。





樽状態の乾眠に入ればほぼ無敵のクマムシ

 体長0.05〜1.2ミリの小さな「クマムシ」(緩歩動物)は、海や川だけでなく、岩や木をおおう湿ったコケなど、水があるところなら地球上のほぼあらゆるところに存在する。

 並外れた耐久力で知られており、、体を縮めて「樽」という形態をとり、「乾眠」と呼ばれる休眠状態に入れば、極端な温度にも、潰れるような圧力にも、紫外線にも耐えてみせる。真空でも死なず、銃で射出されても生き残るほどだ。

 「樽」の構えに入ったクマムシは、30年間冷凍されても死ぬことはなく、蘇生するとすぐに繁殖を行うことができる。

https://karapaia.com/archives/52311919.html