※2022/04/20 18:20

 インターネット上で外国人を名乗る相手と親密になり、様々な名目で金を要求されてだまし取られる「国際ロマンス詐欺」の被害が徳島県内で急増している。SNS上で「好きだ」「結婚しよう」と甘い言葉を送り、相手の心につけ込む手口で、2019年から先月中旬までに28件の被害が確認されている。

昨年夏頃、県内に住む女性のSNSに外国人男性を名乗る人物からメッセージが届いた。「東南アジア出身で、国連から派遣されイエメンで医師をしている」という日本語のあいさつが始まりだった。

 自身の体調や病気が気になっていたという女性は相談するメッセージを返信した。相手からは「医師として治療できるし、友達になりたい」と応答があり、SNS上でのやりとりが続くようになった。

 本人だという顔写真の画像も届き、ほどなくして「愛している」「結婚しよう」と熱烈なアプローチが始まったという。

 ただ、数か月後には、「あなたに送った荷物が中国で通関手続き中だ。空港税や輸入許可の費用を支払ってほしい」や「軍に逮捕された。お金を払えば釈放される」、「弁護士が荷物を保管していて、弁護士費用が必要になった」と金銭を要求するメッセージが届くようになった。

 女性は疑うことなく、その都度、指定された銀行口座に金を振り込んでいった。女性から話を聞いた家族が不審に思い今年2月、県警に相談。被害が発覚した。女性は計17回に及ぶ金銭の要求に応え、計約3500万円をだまし取られていた。

外国軍医など名乗る

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