04月22日 18時55分

北方領土の元島民らが故郷の島を訪問するとともにロシア人の島民を受け入れる「ビザなし交流」の開始から22日で30年となります。
ビザなし交流は先月、ウクライナへの軍事侵攻に対する日本の制裁措置に反発してロシアが一方的に停止を表明していて、領土問題の解決に向けて続けられてきた交流がいつ再開できるのか懸念が広がっています。

ビザなし交流は日本人と北方四島に住むロシア人がビザの発給を受けずに相互訪問する枠組みで、30年前の1992年4月22日、ロシア人の第一陣を乗せた船が根室市の花咲港に入港しました。
住民どうしが理解を深めることで領土問題の解決につなげるのが狙いで、これまでに元島民やその子や孫、それに研究者など日本側からおよそ1万4000人、ロシア側からおよそ1万人が参加し、ホームステイなど草の根の交流を重ねてきました。
しかし、ロシアは先月、ウクライナへの軍事侵攻に対する日本の制裁措置に反発して平和条約交渉を中断し、ビザなし交流などの交流事業も停止すると一方的に発表しました。
交流事業は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でおととしから2年連続で中止され、さらに、ロシア側の停止表明で再開の見通しは立たなくなっています。
元島民の平均年齢は86歳を超えて高齢化が進んでいて、領土問題の解決に向けて30年間続けられてきた交流がいつ再開できるのか、そして、再び故郷を訪問できるのか、懸念が広がっています。

【初回から参加の元島民は】

長文につき、あとはソースで
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220422/7000045725.html