知床は2005年に世界自然遺産に登録され、雄大な自然が多くの観光客をひきつけてきた。そもそもどんな場所なのか。

 知床半島は北海道東部のオホーツク海に突き出た半島で、先端に知床岬がある。半島の中央部には知床岳や羅臼岳などの山が連なっている。

 北半球で流氷が接岸する南限にあたり、ヒグマやシマフクロウ、オオワシ、オジロワシなどの繁殖地、越冬地でもある。流氷の影響を受けた海と陸の生態系のつながりが高く評価され、世界遺産になった。

■「船でしか行けないまさに秘境」

 知床五湖など、観光やアウトドア体験などのスポットが数多くある。斜里町観光協会のホームページによると、複数の会社がウトロから知床岬までの観光船を運航している。

 今回、事故が起きた「KAZUI(カズワン)」を運航する「知床遊覧船」のホームページをみると、三つのコースを紹介している。

 そのうちの「知床岬コース」は3時間で大人1人8800円。「ヒグマに出会える確率94%」「船でしか行けないまさに秘境なのです。知床半島の先端に灯台がございます。まさにここが地の果てだという実感を体験してください」などとある。
朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/c271416f9a8d32b5944230b9ed5471d2192bb269
https://www.asahicom.jp/articles/images/c_AS20220424000973_comm.jpg