台湾の蘇貞昌行政院長(首相)は23日、域内で新型コロナウイルス感染者が増加していることについて、
大半が無症状または軽症とし、中国・上海のような感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)は行わない方針を示した。

台湾では1月から域内感染が増加しているが、1月1日からの累計感染者数は人口2300万人中1万8436人、死者は4人となお少ない。

台湾はワクチン接種率の高さを背景に「新台湾モデル」を推進、封鎖3週間目に入っている上海とは対象的に、
経済を封鎖せず徐々にウイルスと共存していく方法を模索している。

首相は、当局は現在の措置に自信を持っているとした上で、感染者の99%以上が無症状または軽症なのは「幸運」と記者団に指摘。
「われわれは段階的な措置を取り、上海のような封鎖には踏み切らない。しかし、すぐにマスクをはずして感染対策を止めることもしない」と述べた。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-taiwan-idJPKCN2MH001