NHK 05月06日 21時07分

足利市は、ことし市立美術館で開催した国の重要文化財の名刀「山姥切国広」などの展示会について、経済効果が4億8000万円にのぼったと発表しました。

足利市立美術館では、ことし2月から3月にかけて、国の重要文化財で刀剣を題材にしたオンラインゲームでも人気の刀、「山姥切国広」など、市にゆかりのある品々を紹介する展示会が開かれました。
「山姥切国広」の展示は5年ぶりでしたが、今回は新型コロナウイルスの感染対策で事前予約制としたため、来場者は2万5587人と、5年前と比べて1万2000人あまり減りました。
一方、市が展示会の期間中、足利市を訪れた人にインターネット上でアンケートを実施して試算したところ、展示会による経済効果は4億8000万円と、5年前と比べておよそ6000万円増えたということです。
主な要因として市は、オンラインゲームと市の名産品を組み合わせた関連商品を新たに販売したことや、展示にちなんだオリジナルメニューを提供する飲食店などの協力店舗の数が前回と比べておよそ2倍に増えたことを挙げています。
足利市観光まちづくり課は、「協力店舗などと一緒に、市全体で展示会を盛り上げることができた。多くの人に足利市の魅力を知ってもらえたと思うので、このつながりをまちづくりに生かしていきたい」としています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20220506/1090012247.html