【速報】潜水士再び…海底のカズワン船内へ "飽和潜水"捜索2日目を終了 行方不明者など手がかりなし
UHB2022年5月20日12:39
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=28364

北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン、19トン)」が沈没した事故で、5月20日、潜水士が海底のカズワン船内に入っての2日目の捜索が始まり、午前11時50分ごろに終了しました。

 第一管区海上保安本部によりますと、20日正午現在、手がかりなどは見つかっていません。

 飽和潜水による捜索は、海底115メートルに沈むカズワンの船内や周囲に、行方不明者がいるか確認するのが最大の目的で2日間の日程で行われ、カズワンの引き揚げについての調査も行います。

 第一管区海上保安本部によりますと、20日は午前7時15分ごろ、潜水士3人を乗せて水中エレベーターが降下を開始。

 午前7時56分に水深102mに到達し、午前8時10分から飽和潜水による捜索が始まりました。

 20日午前11時50分に捜索は終了し、水中エレベーターが海進に戻ってきました。

 20日正午現在、手がかりなどは見つかっていないということです。

 前日19日の飽和潜水は、潮流が速かったため、予定の19日午後1時から2時間ほど遅れて始まりました。

 19日午後5時5分、潜水士2人がカズワンの船内に入りましたが、手がかりは見つかっておらず、1日目の捜索を終えていました。

 カズワンをめぐっては、これまで遠隔操作型の無人潜水機(ROV)による捜索が行われてきましたが、今回、潜水士が船内を捜索するのは初めてとなりました。

 水難学会の斎藤秀俊会長によりますと、カズワンが沈む水深115メートルの海底では、地上の約12倍の圧力がかかるということです。

 (KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字)