北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故の行方不明者の捜索が続く中、
ロシアが実効支配する北方領土・国後(くなしり)島の西側海岸に新たな遺体が漂着していたことが20日、明らかになった。
国籍や性別は不明だが、関係者によると、行方不明者と同姓同名の氏名が入ったカードがポケットの中から見つかったという。
19日にロシア側から日本側に連絡があり、第1管区海上保安本部は乗客の可能性があるとして、
同日夜に行方不明者の家族に説明した。

毎日新聞は、遺体の状況が分かる画像を入手した。場所は国後島南部のニキショロ湖の近くにある小さな沢の河口で、
6日に女性の遺体が発見された場所からそう離れていない。遺体は白骨化しており、黒っぽい服と、
ファスナーが付いたヤッケとみられる濃い緑色の上着を身に着けていた。

事故を巡っては、これまでに乗客乗員26人のうち乗客14人が見つかり、いずれも身元と死亡が確認されている。
6日に国後島で見つかった女性遺体の身元はまだ特定されていない。
https://mainichi.jp/articles/20220520/k00/00m/040/317000c