※2022/05/30 08:20

 石川県内に設置されている376か所の音響装置付き信号機(音響信号機)のうち、24時間音が出る設定になっているのは2か所にとどまることがわかった。視覚障害者が安全に道路を横断するのに欠かせない音響信号機だが、「音が気になる」との声も寄せられるためだという。県警は視覚障害者が安全に道路を利用できる方法を模索している。

 県警交通規制課によると、県内には3月末時点で、2385か所に信号機が設置され、約16%に音響装置がついている。日中は「ピヨピヨ」や「カッコー」などの電子音が鳴るが、金沢市の片町交差点と広坂交差点の2か所を除き、夜間や早朝は音が鳴らない設定になっている。

 音が出ない時間帯は、信号機によって異なるが、24時間音を鳴らしていないのは、「音を止めてほしい」といった声が寄せられるためだという。担当者は「音響装置の稼働には、周辺住民の生活への配慮とバランスを取ることが求められる」と話す。

 一方で、県警は2019年度以降、稼働時間帯を拡大するなどの見直しを進めている。県内では、道路を横断中の視覚障害者が被害に遭う交通事故は過去10年、起きていないが、東京都内で18年12月、音響信号機が稼働していない時間帯に視覚障害者が車にはねられて死亡した事故を受けた取り組みだという。

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読売新聞オンライン: 視覚障害者用なのに…音響信号の大半が夜間・早朝に無音設定、「止めてほしい」要望で.
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220529-OYT1T50139/