熊本県産の天然アサリ 来月11日から全国出荷を再開へ
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20220530/5000015769.html

05月30日 17時18分

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20220530/5000015769_20220530182739_m.jpg

産地偽装問題を受けて、県内などに販売が限定されている県産の天然アサリについて、県は、独自のデータベースを導入し、外国産の混入などを防ぐ体制が整ったとして来月11日から、全国への出荷を再開することを明らかにしました。

30日は、4回目となる「県産アサリブランド再生協議会」が県庁で開かれ、水産卸売業者や小売業者など、7人の委員が出席しました。

県は、偽装問題の発覚を受け、一時、停止していた県産の天然アサリについて、先月に出荷を再開して以降、29日の時点で41トン出荷し、売れ行きも好調だと報告しました。

そのうえで、現在、県内と福岡県に限定している販売エリアについて、来月11日から全国での販売を再開することを明らかにしました。

また、同時に、デジタル技術を活用した独自のデータベースで管理する「熊本モデル」を導入したうえで漁協での出荷量をもとに、砂抜きなどの流通過程や県が認証した販売店などそれぞれの段階で流通量を登録することで、追跡することが可能となり、外国産の混入などを防ぐことができるとしています。

また、消費者も商品に添付されたQRコードをスマートフォンにかざせば、産地などの情報を確認できるということです。

これについて、県の蒲島知事は、「正しい熊本産のアサリを出せると自信を持って言えます。販売する認証店が徐々に増えてほしい」と話していました。