5/30(月) 11:28配信

日テレNEWS





■161人の子どもが命つなぐ

親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」。いわゆる「赤ちゃんポスト」が熊本市の慈恵病院に開設されてから、15年になる。

育児放棄を助長するという声もある中、これまで161人の子どもが「こうのとりのゆりかご」で命をつないだ。

宮津航一さん(18)もその一人。

「僕はこのゆりかごを通して助けてもらったし、今の幸せな生活があるので感謝の気持ちがある。賛否両論分かれる中で、大きなものをこのゆりかごは負っている」

航一さんは、預けられた子どもだからこそ、今伝えたいことがあるという。ゆりかごとは。そして、家族とは…。






■いつ、誰から生まれたのか…

航一さんが「ゆりかご」に預け入れられたのは、開設の初年度。保育器のうえにちょこんと座り、時折笑顔を見せていたという。

出生に関する情報は一切なく、いったん児童相談所に保護された。名前は、当時の熊本市長がつけた。

その後、航一さんは、市内でお好み焼き店を営んでいた宮津夫婦のもとへ。5人の息子の子育てが一段落した宮津夫婦は、社会のために何かできないかと考え里親に登録し、初めて迎えた里子が当時3歳の航一さんだったのだ。

当時のことを、母のみどりさんはこう振り返る。

「最初はこの子も全然泣かなかった。泣かないし、抱っことか全然言わなかった。甘えなくてね」




■夜は川の字で就寝
https://news.yahoo.co.jp/articles/9be0f5d4cd94fa8b612523bc28225691eced8346