イエレン米財務長官は8日、米国で続く約40年ぶりの物価高(インフレ)について、「到底受け入れられない水準」にあると述べ、抑え込みに全力をあげる考えを示した。一方で、低すぎるインフレ率も「日本で見られたように」問題をはらんでいると表明。低インフレ・低金利・低成長の「3低」に悩んできた日本を引き合いに、「経済にとって健全なことではない」という考えを示した。

 米下院で証言した。米国では昨年2月まで、中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)が掲げるインフレ目標の「2%」にインフレ率が届かない時期が多かった。この点についてイエレン氏は「日本でみられたように、行き過ぎた低インフレは金融政策運営の足かせになり、デフレ圧力を強める」と述べ、「不健全」だと指摘した。

 低インフレ・低金利・低成長…

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