https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-06-12/2022061201_02_0.html

その中で小池氏は「なによりも給料が上がる社会に」と訴え。最低賃金の問題について、政府が時給1000円の目標を掲げる中で、「埼玉ではすでに956円。欧米諸国はコロナの下でも最低賃金を1500円以上に引き上げている」と指摘しました。さらに、ドイツは10月から“人間らしい賃金を”と、時給1683円にすることを決め、年金も5~6%引き上げるとしているとして、「賃金水準が上がったから年金を上げる。こういうのを『成長と分配の好循環』というのではないか」と訴え。「日本でも中小企業支援とセットで『世界の常識』の時給1500円を実現しよう。8時間働けば普通に暮らせる社会にしよう」との呼びかけに「いいぞ」の声と大きな声援が送られました。

 「財源もちゃんとある」と語る小池氏は、アベノミクスの8年間で大企業の内部留保が膨れ上がった一方で、働く人の実質賃金は下がったと指摘し、党が提案する大企業の内部留保課税の政策を詳しく紹介。「企業・団体献金を一切受け取らない共産党に政治を変える仕事をさせてください。共産党を伸ばして暮らしも平和も守ろう」と力を込めました。

 小池氏は、いよいよ参院選だとして「岸田自公政権に厳しい審判を下すとともに、日本維新の会や国民民主党による翼賛体制を許さない重要な選挙になる」と強調しました。

 維新は9条改憲や大軍拡、「核共有」を自民党に迫るだけでなく、労働法制の規制緩和などで自己責任を押し付け、新自由主義をあおりたてる“突撃隊”だと指摘。国民民主党は予算も政府提出法案も全て賛成し、すっかり与党になったとして、「改憲と暮らし破壊の翼賛体制を許さないためにも市民と野党の共闘を前に進めたい。埼玉は『オール埼玉総行動』で立場の違いを超えて力を合わせる運動を広げてきた。共闘の前進を望む方は、どうか共産党の躍進に力を貸してください」と呼びかけました。

 大きな街頭演説への参加は初めてという埼玉県の中井ともこさん(26)は「ニュースを見たり文字で読むのとは違って言葉が直接響いてすごい。私はフリーランスなので、インボイス導入が切実な課題」と、共産党躍進への思いを託しました。

 埼玉県の大学2年生(19)は、岸田政権が軍事費を増やそうとしていることについて「財源として社会保障が削られ、救急車に乗るのにお金が取られたり、お金持ちしか病院にかかれなくなり、お金が無い人は生きるだけで大変な世の中にしてはいけない。軍事力ではなく、対話による外交の力で解決してほしい」と話しました。