2022/6/8 10:00

 山の向こうから現れた巨大ネコが家をなぎ倒し、走る列車を「ネコパンチ」でたたき落とす-。そんな特撮映画さながらの光景が、鉄道模型を展示する大阪市天王寺区の飲食店で堪能できる。店は新型コロナウイルス禍で廃業目前だったが、店の近くで弱っていたネコを保護したことで一変。店内で遊ぶ様子が交流サイト(SNS)で反響を呼び、客足が戻ったのだ。「ネコの恩返し」ともいえる展開を受け、店側も新たな一歩を踏み出した。

◆ 保護ネコがもたらした斬新コラボ

 JR寺田町駅から徒歩で約2分。「ジオラマ食堂」の店内に入ると、大型の鉄道ジオラマの上にどっかりと腰を下ろすネコたちの姿があった。自由奔放にジオラマの上を歩き回り、走る列車を見つけると、勢いよく前足ではじく。「かわいい」「またやっちゃった」。来店客は笑顔を浮かべながら、スマートフォンで一挙一動を撮影していた。

 友人と訪れた同市の主婦、新井美香さん(53)は「SNSでネコたちに一目ぼれしてきた。ジオラマとネコという組み合わせが斬新で、見ていて飽きない」と話した。

◆きっかけは1匹の子ネコ

新型コロナ禍が転機だった。初めての緊急事態宣言の影響で、令和2年3~5月に店を休業。同年6月から営業を再開したが客足は戻らず、廃業も覚悟するようになった。

そんなとき、店舗の関係者が店の近くで瀕死(ひんし)状態だった一匹の子ネコを見つけ、オーナーの寺岡直希さん(58)に引き渡した。「シンバ」と名付けて店で保護していると、その様子をうかがいに、母ネコと子ネコ3匹が店前に現れるように。「家族がバラバラに暮らすのはかわいそう」(寺岡さん)。計5匹を店で保護することに決めた。

長文につき画像とその後はソースで

https://www.sankei.com/article/20220608-B4FSMWQGWVK2JOPNO4UEFOBYNE/?outputType=amp