2022/6/15 12:41
産経WEST

阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が15日、大阪市内で開催された。例年プロ野球阪神タイガースについても厳しい質問が飛ぶ同会。今季は矢野燿大監督(53)のシーズン前の退任表明やセ・リーグワースト記録となる開幕9連敗など厳しい状況が続き、交流戦を終えて29勝35敗1分の4位と盛り返しつつあるが、株主からは批判の声が多く出た。

ある男性株主が「キャンプインの前日に(今季限りで)辞める、あんな自分勝手な人おらんでしょ。さらに予祝の胴上げ? そんな社会的常識のない監督に役員はちゃんと言ったのか。アメリカ大統領や日銀総裁と同じで、次が誰になるのかということばかりに話題を持っていかれることになるでしょ」と怒気を込めた。
これに対して阪神球団の谷本修オーナー代行は「17年ぶりの優勝を目指しており、優勝を経験した選手はおりません。いわば新しい事業に取りかかっているのと同じで、前任の金本監督から続くプロジェクトを2022年で完結したいという矢野の思いを受け止めたというところ」などと回答した。

また別の男性株主から「外国人、FA(フリーエージェント)選手に頼るのは農業でいうなら化学肥料、農薬に頼ること。土をやせさせてしまう。ドラフトで人をとることに使っていただきたい。
また3軍制度について考えはあるのか」と問われると、阪神電鉄の秦雅夫社長は「10年ほど前から取り組んでいるスカウト戦略が実を結びつつある段階だと考えております。3軍制については検討課題で、すぐに導入する結論にはいたっておりません」と回答した。





「イカ焼きの販売どうなった?」

また過去の株主総会で甲子園球場でのイカ焼き販売を求める声があったことについて「その後、どうなっているのか」との声も上がり、谷本オーナー代行は「数年前にもお尋ねいただきまして、リストにインプットしております。
阪神百貨店の名物でありまして、たくさんのお客様にご好評いただいております。今後も検討していきますが、現在のところは至っていないわけであります」と答えた。

https://www.sankei.com/article/20220615-ZP5JP52TKVLPFGEEODUB2ESZXI/