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志願減小学校は最低1.9倍

 小中学校の教育現場に質の高い人材を投入するため、県教育委員会は7月、県内外の34大学と連携して「教師塾」を始める。
大学3年生を対象に学級運営の手法などを伝えていた従来のセミナーを刷新し、対象を大学2年生からに拡充する。

 県教委が15日発表した来年度採用の教員試験の倍率は、小学教諭が1・9倍(前年度は2・4倍)と、確認できる1989年以降の最低を記録した。
中学教諭は4・0倍台だったが、減少傾向は同じだ。教員のなり手不足が深刻化する中、
早い段階から学校現場を体験してもらって魅力を伝え、志願者増につなげるのが教師塾を始める狙いだ。

 教師塾では、大学2年生を対象にした「ベーシック」と、従来のセミナー内容を発展させた「マスター」の2コースを用意し、計280人を受け入れる。
開講期間は、ベーシックが大学2年次の7月~3年次の10月、マスターが3年次の1月~4年次の1月。
小中学校で授業の個別支援や給食指導などに当たらせたり、学級運営や授業の進め方など、教員の仕事も体験させる。

 県教委は、マスターコースの受講者については、採用試験で1次試験(筆記)を免除する方向で調整している。
https://www.yomiuri.co.jp/local/saitama/news/20220615-OYTNT50201/