20日、仙台地方裁判所で開かれた裁判員裁判で、裁判員に選ばれた男性が法廷でいびきをたてて居眠りする様子が見られ、被告の弁護士がこの裁判員の解任を請求しました。

これは、20日午前、仙台地方裁判所で開かれていた裁判員裁判であったものです。
この裁判では、強盗殺人や放火などの罪に問われている岩崎恭子被告(47)が、無罪を主張しています。
被告の3人の弁護士のうち1人が無罪の理由などについて説明している途中、裁判員として参加していた男性が、いびきをかいて居眠りする様子が見られました。
途中、大川隆男裁判長の判断で一度、休廷となり、再開した後は通常通り裁判が続けられました。
裁判が終わった後、被告の弁護士は「裁判員は、裁判の公正さに対する信頼を損なうおそれのある行為をしてはならない」などとして、居眠りしていた男性を裁判員から解任するように仙台地方裁判所に請求しました。
主任弁護人を務める齋藤拓生弁護士は、「弁護側の最終意見を述べているなかで居眠りをするとは論外だ。裁判所には再発防止のためにも、緊張感を持って参加させるように改めて注意を促してほしい」と話しています。

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